>微笑の国タイ

旅行サークルで知り合った彼女とは二人で国内海外共によく旅行に行きます。最近もエントランス日帰り旅行に行って、いちご狩りなど楽しんできました。今年のGWは長期でお休みがお互い取れたので、タイ旅行へ行きました。二人とも行ったことのない国であることと、またふだん東京で暮らしているぶん窮屈な空気から一日でも離れたいこと、そして何より象に乗るというのが当初の目的でした。

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タイでは乾季で、滞在した期間の平均気温は37度ほど。日本のピークと同じくらい暑い時期でした。日本に帰ってきたときは雨がパラついていたので、夏から冬に帰ってきたような感覚を覚えましたし、風邪をひきそうになったほどです。急な気温の変化と旅行の疲れから、彼女は熱が出た、とあとで聞きました。

タイのワットアルン近くのホテルに滞在して、近くの寺院めぐりをしました。またカオサン通りまで行って服や雑貨を見て回ったり、屋台で50バーツのパッタイを買って食べました。オーダーを聞いてからおばちゃんが具と麺を炒めて提供するというスタイルで、ちょこちょこ客がついていました。期待して食べてみると、濃すぎず薄すぎず、でもスパイシーで美味しいという絶妙な味付けで、これが一番記憶に残っています。

ホテルで頼んだ朝食は、パン、ヨーグルト、マフィン、シリアル、おかゆ、フルーツ各種、エッグベネディクト、ジュースにコーヒーといった内容で、大きなお盆で運ばれてきて「こんなに量があるの!?」と二人でビックリしました。またタイ最後の日には空港で鶏飯らしきものや辛い炒め麺を食べました。少し値は張りますがどれもスパイシーながら日本人の口にも合うものでした。

深夜到着するフライトからタクシーに乗って疲労困憊でようやくホテルにたどり着くと、ウェルカムティーだといってスタッフの方からフラワーティーを提供されました。冷たいお茶だ…まあ喉も乾いたしといって口に運ぶとこれが甘くて香り豊かで絶品。タイの第一印象を決めたのはあのお茶でした。

タイで面白かったのはなんといってもそこにいる人たちです。日本の、特に東京にいると余裕のない態度や苛立ちが空気を占めているような感覚に陥りますが、タイではそれが一切ありません。太陽に照らされて開放的な空気のなかで生きているからか、どの人たちもどこかカラっとしていて気持ちがいいです。みんながそれぞれマイペースに生きていて、他人に干渉もしない、そんな気風でした。「微笑みの国」というだけあって愛想のいい人がとても多いですが、たまにいるやる気のなさそうなローテンションの店員さんも決して陰気というわけではなく、それはそれで面白いです。だいたいの人が仕事中ヒマなときはyoutubeを見ていたりスマホをいじっていたり、でも必要な時にはしっかり対応してくれるというメリハリがありました。

困ったことは、通りの脇にトゥクトゥクが数台停まっていたので値段交渉をしようと声をかけて回りました。こちらが値段を告げると一人目のおじいさんは「あり得ない」というような口調と仕草だったのですぐそばの二人目のサングラスを掛けた若者にスライド。その彼も「その値段じゃ無理」と言うのでじゃあ他をあたろうかと思いその場を離れようとすると、やや強めの声でしつこく引き留められました。「話は終わったよな…?」と思いおそるおそる近づいて再び話しましたが、どう考えても交渉の余地はなさそうです。なので「結構です」と告げ、逃げるように立ち去りました。そのあともサングラスは何か呼びかけるのですが無視しました。基本的にトゥクトゥクのドライバーは外国人観光客に対してはほぼ100%ボッタクリをしかけてくると思って間違いないという話を以前聞いていましたが、本当でした。にしてもあそこまでしつこいドライバーもいるんだなと…押しに弱い人は気を付けてください。